2011年6月27日月曜日

冒険記。(下関二日目)

 

 

さて朝です。

 

昨日レストランで頂いた観光マップを見ながら

私は三つのお願いを友達にしてみることにしました。

 

まず。

平家蟹がみたい。

そして、

赤間神宮にある安徳天皇阿弥陀寺陵に行ってみたい。

出来たら

ロダン美術館に行きたい。

 

 

 

朝起きて部屋のカーテン開けてみたらビックリ。

海側の部屋ではありませんよという理由で安かった部屋なのに、

関門橋が見える…。



ちょっと建物が邪魔ですが。
レストランからはもっと関門橋が見えにくかったので、

この部屋にしてラッキー♪

大きな川みたいな幅ですが、やっぱり海ですね。流れが違うし波があるし。
 
ひっきりなしに船が通ってます。
 
 
 
そして楽しみにしていた朝食バイキン…グ?
 
あれ?おかずこれだけ…?

まぁ。今日はランチを友達とゆっくり食べるからいっか。
 

 朝はあんまり食べないようにしておこう。



紙ナプキンにホテルのマーク。

千鳥なんですよ~。

偶然にも鳥つながりです。この旅路。



結局、朝ご飯はこれだけ。

後は景色を満喫することにしました。(^_^)


ろうそくのような灯台が2本立っているでしょう?

あそこが巌流島だそうです。

じっくり景色を眺め、巌流島も撮りまくり。

もういいかなってところで部屋に戻って荷造り。
 
10時頃友達からメール。
「今からホテル向かうよ~(^_^)」

車で来てくれるんですって♪
 
 
で、30分後に到着した友達と11年ぶりの再会。

「ひさしぶり~~~~(*^_^*)」

「ごめん、ごめん、このホテル入り口わからんくて何周も同じトコ回ったわ(^_^;)」

 

あ。やっぱり地元の人でもわからないんだ、このホテルの入り口。(笑)
 

「食事の予約まであと30分くらいあるんやけどどっか行きたいとこある?」

まってました♪

で、早速のお願い。

 

「え?あんとくてんのうってだれ?」

「ヘイケガニってなに?」

「ロダン美術館?そんなんあったっけ?」

 

どれも知らんのか!(^_^;)

マップを渡して見て貰う。

 

「あ~。赤間神宮はしってるよ。すぐそこ。じゃ、まずそこに行ってみよう」




赤間神宮駐車場から撮って貰いました。

 

丁度良く観光できてる人達がいたのでシャッターをお願いして

2人で写って見ました。

かなりの強風に耐えてます。


アップにしてみるとこんな感じ。

後ろが車ってのがねぇ。。。
まいっか。

赤間神宮です!




ここの横断歩道。信号待ちがハンパなく長いです。

階段を上がると安徳天皇がお出迎え。
ちゃんといるじゃ~ん。



でも。安徳天皇阿弥陀寺陵は見ることができませんでした。

一般には公開されてないようです。



まぁ。赤間神宮をちょっと歩いてみようかと、また階段を上ったら

結婚式に遭遇。
 

可愛いお嫁さんだったので写真を撮られて貰いました。

「いまはそんな可愛いレースの綿帽子があるんですねぇ」

と声をかけたらニッコリしてくれました。

ちゃんとブログに載せる許可を本人にいただいてますよ♪


で、結婚式の邪魔にならないようにまた階段を上へ上へ。
そしたら。耳なし芳一さんが祀られてました。
あの方も平家繋がりだったんですねぇ。



あんまりストーリー覚えてませんでしたよ。

 

このお話が書かれている上に芳一さんの像があり、

さらに奥まった所に壇ノ浦で散った平家の方々のお墓が。

ふるーい。丸い石を積み上げただけのような墓も並んでいて

「おおっと。ここでは写真撮っちゃいけねぇな」

「そやね。なんか連れて帰りそうやもんね」

と、早々にその場を離れました。

  


そしてランチの予約をしてもらったお店にGO!


前菜を食べながら友達は私の手土産を選んでます。

ビーズで作ったリング。サイズも好みも分からなかったので

在庫を全部持って行って選んで貰いました。
 

あと、ピアスをあげるつもりでいたのですが。

あれ?ピアスホール空いてない?

 

「ピアスしてなかったっけ?」

「しとらんよ~怖くてあけられんけんね~」

「なんかピアスしてるイメージやったわ」

「したいんやけどねぇ~」

 

「ほなら、穴あけたら使って」

と自作のピアスを渡すと、

「わー♪ 嬉しい!ならコレのために空けるわ」

「え。マジで?」

「うん。空けるよ~」

 

まさかそこまで言ってくれるとは。

ビックリ。

食事が終わってお店を出ると、金子みすゞさんの「商品館」なるものが。

まぁ、入って1分で出てこれますね。

みすゞさんファンの方。行くならあまり期待しない方が良いと思います。
 


そして確かこの近くにロダン美術館があったはず。

と探してみる。

「ロダン美容院ならそこにあるけどね」と笑いながら歩く私。
 

「ちょっと待ってナオちゃん」

「ん?」

観光マップを見ていた彼女。
「これ、ロダン美容院やで?美術館ちゃうよ」

「え?」

確かに。よく見たら美容院でした。

「なんで観光マップに美容院入れてんの?」

と逆ギレする私。

「下関やから」

「なんやそれ」

まぁ笑い話に終わり。

 

次は平家蟹。

 

下関の水族館もすぐ近くにあり。

平家蟹がいるとしたらここしかないだろうと。


「最近ペンギン館ができたんよ」

「や。ペンギン昨日見たし」

「え。どこで?」

「神戸の花鳥園」

「ペンギンって鳥なん?」

「オイオイ…」

 

水族館の入場料2000円。友達が払ってくれました。

「いいのか?蟹のために2000円も良いのか?」

「見たいんやろ?いいよいいよ」

「平家蟹とお土産コーナーしか用無いけどいいのか?」

「いいって。っちゅーかヘイケガニ、いるんかな」

「よし!聞いてみよう!」
 
入館口で「ペンギン館はあちらでーす♪」と言うお兄さんに

「蟹はどこですか?」と聞いてみた。

「え~…蟹は、あの奥を曲がった薄暗いところになります」

 

GO!

 

急ぐふたり。

でも水槽にいたのはアシナガガニ。

これは普通の水族館でも見れる。

周りの水槽に蟹はいない。

 

もういちどインフォメーションの所まで戻り、スタッフの方に

「平家蟹が見たいんですが」

「ヘイケガニ…ですね。…少々お待ち下さい」

あれー?知らないの~?(T_T)

 

するとちゃんとした制服を着て手袋をしたインフォメーション嬢が

やってきて、とても申し訳なさそうにヘイケガニの展示場所を

教えてくれた。期待しないで下さいね、といったオーラが出まくってる。
 

でも。いるらしいぞ!急げ!

新幹線の時間があるのでそうそうゆっくりはしてられない。

積もる話だってまだまだ話足りないし。

 

で!

 

見つけました!平家蟹!(ちっちゃ!)

 

貝殻をかぶる習性があるそうです。



こうしてると可愛いですが。
 

ばばーん。
こんな甲羅をしてるのです。
きゃー!


これはかなり強烈な個体を標本として置いていると思われます。

生きて水槽にいるのはたいして彫りが深くなかったです。
  

壇ノ浦で散った平家の武士の怨念が蟹に宿ったと言われてますが

ただたんに、漁師さんが顔っぽい甲羅をした蟹を嫌がって

海にもどしていった結果、よりいっそう彫りの深い甲羅をした

蟹が増えていったという、人工淘汰の逆バージョンなのです。

 
まぁ、こんなに彫りの深い蟹が採れちゃったら私でも海に戻しちゃいますけどね。



おどろおどろしい旗まで立ってましたよ。

 

にしても。注目されてないなぁ。平家蟹!


私だけですよ。かぶりつきで写真とってるの。

あ、この写真だと蟹の大きさわかるでしょ。

私も思ってたよりずっと小さかったのでビックリしました。
 

近くのお土産センターでレプリカを発見した友達が

「ナオちゃん!いたいた!ヘイケガニ!」

「我ながら良い友達をもった…(T_T)」


可愛くなかったので写真だけでいいや~と。一枚。

(可愛くデフォルメしちゃえばいいのにねぇ)
きもカワ系のぬいぐるみとか。(きっと欲しいのは私だけ)

お土産の買い物が終了してから、お土産センターの前で

ベンチに座ってお茶しながらまたおしゃべりしまくり。

向こうでは武蔵と小次郎の小芝居。

こっちでは大道芸人が強風の中ディアボロ(中国コマ)を

やってたり。巌流島で向かう遊覧船に手を振ったり。


数十歩歩いたら関門海峡にドポン。な場所で

じゅうぶん下関を堪能。

 

そしてゆっくり話すのは20年振りになる私達の

会話も途切れること無く、同期のなんとかチャンは同期の

なんとか君と結婚したけど離婚して今は2人の子供育ててるとか、

何とかチャンはあんなことやこんなことがあってね。

ええ?まじで?知らんかったわ。

と同期話に花が咲く。

でも。


「やばい!時間忘れとった。3時59分新下やったよね?」

「あー。そうだった気が」

「いそがな!まにあわんかったら帰り遅くなるやろ」

 

彼女のちょっと荒い運転もなんだか心地よくて。

「別に遅れても大丈夫だよ、私ん家駅から近いし」

「いやー。でも申し訳ないやん」

車の中ではまた違った話題で語り合い。

あっという間に駅についてしまった。 



新下関駅のホームです。

わざわざ入場券買って見送ってくれるとのこと。

ちょうど私の乗るこだまが入ってきた所ですね。

「ほな、元気でね」

「ナオちゃんも。元気な姿みれて良かった。来てくれてありがとう」

もう帰っちゃうんだねぇ。と、ポロポロと涙を流し始める彼女。

「な~ん。泣かんといて~」

「うちこういうの弱いんよ~」

ギュっと抱きしめて。

「また会おうね」

「うん」

「そん時は痩せといて(笑)」

「うん。わかった」

 

「乗り遅れたらいかんからもう乗って」
「うん。じゃあね」
 

「………」

「………」

「この数分が長いなぁ」

「ベルが鳴ったらまた泣くんやろ」




↑ 泣いてます。

 

発車ベルが鳴り、ドアが閉まる。

そのドアの隙間から急いで

「ありがとう!」

と声をかけました。

彼女も 

「うん!ありがとう!」

 

新幹線は速度が速いのであっという間に彼女の

姿は見えなくなってしまいました。

 

そこからはひたすら東京まで帰るだけですので。

ここまでで、いったん区切ります。

 

冒険記、(おまけお土産編)で復路の話も書きます。

  家に帰るまでが冒険なので。

 


6 件のコメント:

  1. 長旅おつかれさまでした。
    お友達、泣いちゃうなんていい人ね~

    平家ガニ、何かでみたことあるけど怖い顔してますよね。
    他の生き物から見ても怖く見えるのかは微妙ですけど・・

    復路の話も楽しみにしてます。
    あ、そうそう「とりみカフェ」さすが鳥好きさん!
    私も行ってみたいなぁ。

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  2. 下関は海峡だから風が強いんですね。でも、お天気がよさそうでよかったですね。
     写真みながら、ブログを読み、自分まで旅をしたかの心境です。ホテルの部屋から見た景色など東京近郊ではみられない景色です。旅をしている!といった感じがします。
     花嫁さん、きれいですね~。ジューンブライドですね。レースなんておしゃれです。
     平家蟹、飾ってあるのは、怖い感じがしました。にらみがこう、きゅ~って効いています。
     友達の方、再会できてよかったですね。20年でもこうして逢えるなんて、友情ですね。
     友達の見送りなんて私ももらい泣きしてしまいます。
     復路の話も楽しみです♪ 
     

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  3. こんにちは、お帰りなさい。
    旅の雰囲気がとってもよく伝わってきて楽しく読ませていただきました。お友達とも会えてよかったですね。
    遠出をすることも、人と接することも苦手で、平日は家と職場の往復、たまに休みの日にデパートや雑貨屋を一人で巡りショッピングをするくらいしかできない私にnaomiさんの行動力を少し分けてほしいと思ってしまいました。
    それに旅先での出来事もしっかりと覚えてらっしゃるのにもびっくり。一つ一つのアクシデントに対応するので精一杯な私は、旅先から帰ってみたら頭の中は真っ白、小さな出来事は何も覚えていなかったりします。
    私も思い切ってnaomiさんのように旅に出てみようかしら。
    お仕事もがんばってくださいね。

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  4. ピチュウさん

    コメント遅れてスミマセン。
    いやー。心身共に疲れました。(^^;)
    でもホント。いい友達ですよ。
    20年振りでも下関まで行って会いたいって思える存在です。
    普通それだけ会ってなかったら年賀状だけのつきあいで終わっちゃいそうですけどね。彼女は違うのです。

    平家蟹!知ってました???
    もー。ピチュウさんが初めてですよ~。今回平家蟹のこと知っててくれたの。

    とりみカフェさん。関東にも出来てほしいですね♪
    そしたら気軽にいけるのに。

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  5. ぴぴくるさん

    強風は友達の話によると台風が接近しているからだそうです。
    でも下関の海流はいつも荒くてしょっちゅう船の事故があるらしいですよ。幅がけっこう狭いですしね。

    花嫁さん。キレイでしょ♪
    「あの~通りすがりの物ですが。良かったら撮らせてください」(通りすがりって言葉。遠山の金さんしか使わないですよね:笑)
    とお願いして撮らせて頂きました。赤の他人なのに、やはりハレの日にはみんなに祝って欲しいものなのかもしれませんね。

    平家蟹。ぜひコレを機に覚えておいてくださいね♪うふ♪

    友達の涙は正直驚きました。
    きっとまだ話したい胸の内があったのだと思います。
    20年あれば、本当にいろんな事がありますもんね。

    今度は彼女が東京に来てくれるって言うので、「じゃあ大阪で会おうよ」って提案しておきました。下関があまりにも遠いのを実感したので。

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  6. mayumiさん

    また来て下さったんですね♪(*^_^*)ありがとうございます。

    私も普段はmayumiさんと一緒ですよ。会社の往復に1人でショッピング。縄張りからは出ないし、旅にも出ません。

    なので今回は私の人生で2回目の一人旅でした。(1回目は宝塚。ブログにも想い出話として書いてます)
    とは言っても、今回は神戸にはちぃさん。下関には元同期。と、私を待っていてくれる人がいたので、あまり旅行というプレッシャーはなかったです。そのわりに慌てまくりですけど。(汗)

    だからブログのタイトル通り、「冒険」でしたよ。気分は。
     
    行きたいな。と思ったときが行くときだと思います。
    日帰りで行きやすい所から始めてはいかがですか?(^_^)
    応援してます♪

    そうそう。この記事を見てもわかるとおり、私はあった事を全部話さないと気が済まないタチなので、話を聞かされる家族が疲れてしまうのです。だからブログに書いてます。(笑)

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