2011年12月1日木曜日

明日は我が身


今日は夕方に7の面会に行ってきました。

「緊急治療が入ってしまったので遅くなってしまうと思います」

と言われ、待つこと数分。

ドタバタとやってきた緊急患者さんの家族と思われる方達が、スリッパも履かずに
「早く!早く!」と診察室へ入って行きました。
その後、押し殺したような悲鳴と、何らかの名前を呼んで、鼻をすする音。

あぁ。間に合わなかったんだなぁ。

だいぶ時間がたってから私の面会の番になり、「7ちゃん昨日より良いですよ」
言われている間にぐんぐん悪化していく7。

腰が立たなくなり、苦しそうにカラダ全体で呼吸しながら、目を閉じ首が傾いていく。
「これは酸素室に戻さないといけませんね」
昨日酸素室の中にいるときも、7はやっぱり苦しそうだった。

「先生。土曜日、この子を連れて帰りたいと思っています。もう入院は家計的に
支えてあげられないので。そして、ここまで集中治療しても効果がみられないの
であれば、いっさいの治療はやめようと思います。保温して、美味しい餌と水と
家族のいる部屋で過ごして欲しいと思います」

「ネブライジングのレンタル・・・考えようか?やったことないんだけど・・・」

「ネブライジングの投薬は自宅で一日三回やったとしていくらかかりますか?」

「いろいろと知り合いの医者にも聞いてみたりしてるんだけど、だいたい一回が
千円だから一日3千円・・・高いよね。酸素もレンタル業者いるけど・・・」

「いまの7の症状を先生の目からみて、治療をやめるのはもったいないと思わ
れますか?」

「・・・若いからねぇ。でも確かに、ここまで集中して治療して、ちゃんと検査した
上での投薬なのに効き目が薄くて。この子は他になにか理由があるんだとは
思っているので。でも・・・うーーーん」

獣医さんが生きている患者を諦めなきゃいけないのって、辛いのでしょうね。
ずっと唸っていました。『何かいい手はないか』って模索するような感じで。

でも我が家もイチカバチカで有り金はたいての入院だったので、もう自宅での
ネブライジングも無理なんです。

出来るのは、保温と、酸素ズプレーで気休め程度に酸素濃度を上げてあげ
ること。(上げすぎると酸素中毒になります)

土曜日までもってくれるかな。
連れて帰ってきたら、またすぐに悪化してしまうかも。
でも、もうどうしようもない。。。

8 件のコメント:

  1. 7ちゃん...
    そうですか...確かに小鳥ちゃんの入院治療は信じられないほどお金がかかりますよね。
    見ていて辛くなってしまうお気持ち、わかる気がします。
    辛い治療を続けるより、お家でゆっくりして欲しいと言うnaomiさんの思いはきっと7ちゃんにわかってもらえると思います。一日でも多く、7ちゃんのこころ安らげる日が続くよう祈ってます。

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  2. 確かに金銭的な問題もありますよね・・・
    先生としては、なんとかして7ちゃんに合う治療法はないかと考えてくれているんでしょうね。
    医者として、原因がわからない患者さんの治療を諦めるなんてしたくないでしょうし。

    うちの子の時も、酸素室を用意して退院させましたが正直、覚悟はしてました。7ちゃんと同じように、ハッキリとした原因がわからず、対処療法してるだけでしたから・・

    土曜日、無事退院出来るといいですね。
    7ちゃんはおうちのみんなに会いたがっているはずだから。
    それが叶ったら、身体はしんどくても幸せな気分になると思うんですよね。

    7ちゃんは黄色い希望の光です。
    おうちに平和な時間が戻りますように。

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  3. 楓さん

    ハイ、11月に支払った7の治療費は10万円を軽く超えています。
    その他7のために購入した空気清浄機も6万円弱。
    それでも7が元気になるなら・・・って思ってました。
    本当に完治して元気に退院できたなら、安いと感じたかもしれません。

    お金で小鳥は買うのは簡単ですけど、命を救うのは限界がありますね。
    まだ一歳にもなってない、今年生まれの子なのに・・・。

    何とも言えない気持ちでいっぱいです。

    そしてこのくらいの時間から一人リビングでぼーっと考え事をしてしまいます。

    いつも応援メッセージをありがとうございます。
    7に伝えますね。

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  4. 初めまして、
    以前から時々読ませて頂いてました。
    金銭面と治る可能性…
    とても難しく苦しい判断だと思います。
    お辛い気持ちお察しします。
    でも、どんな選択をされたとしても、
    naomiさんの溢れる愛情は、
    7ちゃんに必ず伝わってると思います。
    naomiさんも、どうかご自愛くださいね…。

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  5. うちも短期間でしたが入院を経験しているので、
    長期の入院はどうしているんだろうと思っていました。
    人間のような積極的な術式や症状のデータ蓄積も多くはないので、
    医者の側からしても歯痒い部分は多いのかなと思います。

    うちでは入院2日で亡くなってしまったので状況はだいぶ違いますが、
    入院することで兄弟と別れ離れになったショックがあったんじゃないかと、
    今でもそう思って後悔しています。
    7ちゃんが無事にお家に帰れますように。
    よんさまたちやnaomiさんの声を聞きながら、
    少しでも良くなりますように。
    何もお手伝いできませんが、お祈りしています。

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  6. ピチュウさん

    7は自宅や私を嫌っているような気がしているので、退院が7にとって幸せかどうかはわかりません。

    でも、大好きなよんさまがいるし、小松菜を少しでも毎日あげられるし、おやつみたいな脂肪分の多いシードももう解禁です。
    そういう意味では喜んでくれるかもしれませんね。

    いま水槽で保温室の環境をテスト中です。パネルヒーターって意外と温まらないんですね。ヒヨコ電球と併用しているのですが、なかなか30度になりません。。。

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  7. しずくさん

    はじめまして。ありがとうございます。

    しずくさんの所は文鳥さんなのですね。女の子は卵が心配ですよね。

    確かに。8月からの通院でもう12月。
    入院してからは毎日の面会。私もかなり疲れております。
    心配するって、とても気疲れするものなのですね。

    可愛い7が明日自宅に帰ってきます。
    それはもう治療を受けさせてあげられない。という現実的な諦めなのですが、それでも、あの子が帰ってきてくれる事が嬉しく思えます。

    きっと苦しそうな7に私も心締め付けられる思いになるでしょう。
    でも。
    そんな最後でも、ちゃんとそばに居て声をかけてあげたいと思っています。

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  8. かのえさん

    入院し、集中治療することで喉の炎症が治り、体重体力が戻ったら。レントゲンで生まれもっての障害がないかなど、調べようね。という方針でした。

    でも、悪くなるいっぽうで・・・。
    治したいからには退院させるわけにもいかず。
    そんなこんなでもう三週間です。そして先週末辺りから危険な状態になることもあると言われ、「もう・・・無理かな」と、いろんな意味で頑張りすぎない(頑張らせすぎない)よう、決断しました。

    なんとも後味の悪い入院です。

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