2011年5月4日水曜日

阪急電車

 

 

映画、『阪急電車 ー片道15分の奇跡ー』を観てきました。

  

数年前、私は産まれて初めて一人旅をしました。

 

恥ずかしながらいわゆる『なわばり』から出ることが苦手な私は

旅行にあまり興味が無く、いまだに海外に行ったことがありません。
  

馴染みの店とか馴染みの道とか電車とか、そういったものに執着

するので、あまり冒険心がないんでしょうね。

 

では、なぜその時一人旅をしたか。

 

それは『馴染みの店』であったアンティークショップのオーナーさんが

東京の店を閉めて地元の関西に帰ってしまうことになり、そして

その後、宝塚ホテルで毎年行われるアンティークフェアに出店する

から良かったらおいでになりませんか~と、招待状を頂いたので、

丁度連休中で会社も休みだったし(その頃は働いてました)、宝塚ホテルの

アンティークフェアは雰囲気も良くて質の高い店が出揃うと聞いていたので

「いってみよう♪」と決めたのでした。(^^;)

 

でももちろん飛行機ではなく新幹線。(飛行機なんて一人で乗れません(T_T))

ネットで調べて『大阪で乗り換えて三田行きの福知山線に乗って宝塚駅降りて…』

と、前日にしっかりメモって新幹線に乗り込みました。

 

宿は会場である宝塚ホテルの旧館をお店のオーナーさんが予約しておいてくれる

ということでしたので、お任せしました。(これがとても怖い結果になるのですが…)

 

そして当日、福知山線の宝塚駅から阪急今津線の宝塚南口駅まで一駅区間だけ

阪急電車に乗りました。とても雰囲気のいい電車で、大きな川を渡る風景を今でも

覚えています。行きも帰りもあの阪急電車の一駅区間がとても楽しかったのが

不思議に思えましたが、今日、この映画を観て、なんとなく腑に落ちました。

 

 この映画は確かに小説をもとに作られたものですが、なんというか…。

人それぞれの人生(日常)もそれぞれのドラマが毎日あって、でもそういう

ささいなこと。最低だった一日とか、心が救われた瞬間とか、イヤだなぁと

思ってるけど言えない、とか。そういう本当にささいなことに焦点をあてていて

とてもリアルに共感できました。(女性目線で描かれていることもあります)

  

でもこの普通な毎日のドラマを描くならやっぱり阪急今津線なんだなって。

原作者さんが阪急電車をよく利用されているそうなので、お話の舞台を

阪急電車にしたのは自然の流れなのでしょうけど、でももし他の路線

だったとしたら、こんなに自然に感じなかったかもしれません。

 

映画に登場する宝塚ホテル。懐かしかったです。

そして眠れなかったあの夜を思い出します。(T_T)

お店のオーナーさんは『旧館』のお部屋を予約してくれました。

趣のある廊下にレトロな雰囲気のホテル。

とてもステキでした。

 

でも!(T_T)

 

あの部屋には絶対「いる」!

 

最初に荷物を置きに部屋のカギを回して扉を開けた瞬間

ゾ~~っと寒気がしました。(昼間です)

 

いや。見た感じは普通ですよ。古いけど、まぁ普通のツインのお部屋。

(ひとりなのに何故ツイン!(T_T))

 

でも「いる」って。(T_T)

 

勘弁して~(>_<)

と思いながらも、もう他に部屋を取って貰うワケにもいかず(何しろ連休中)

その夜は眠るのを諦め、ひたすら見たくもないテレビを見続けました。

 

そして明け方、福岡の『祇園山笠まつり』が生中継で始まり

偶然にもそれは前々から知人に聞いていたお祭りで、見てみたいと

思っていたのでした。

 

「おぉ、これがあの山笠か!」

 

と、つかの間の恐怖からの解放。(^^;)

朝方6時頃にちょっと眠り、8時頃に起きてパパッと支度して部屋を出ました。

  

アンティークフェアは次の日も朝からやっていたので昼頃まで物色して

前日から悩んでいたブローチをやっぱり高いなと思って諦め、

帰りがけに京都に寄ってみたら祇園祭が始まろうとしていて

京都に行ったときはいつも行く『馴染みの店』に行ったら

「祭りが始まると人混みで動けなくなるよ、今日帰るなら早めに京都駅に

向かった方が良い。本当にこの通りは人で溢れちゃうから」

と忠告され、錦市場近くの細い路地だったので確かにここで人混みに

もみくちゃにされたら帰れん。と思い、錦市場でお餅を食べたい気持ち

を泣く泣く我慢して帰りました。

 

そんな感じで私の初一人旅は終了。

 

それ以来一人旅してません。(笑)

   

映画の感想と私の思い出が混ざった変なブログになってしまった…。

でもどちらも書きたかったし、話を分けたくなかったのでこのまま公開しちゃいます!

えい!(>_<)

6 件のコメント:

  1. 『阪急電車』面白かったですか〜?

    確かに、阪急電車って趣きのある車両です(車体の色も茶系だし)。
    私は…市内在住なのでもっぱら地下鉄利用者なんですけど、地下鉄・堺筋線が阪急乗り入れしてますので、茶色の車体の電車に乗ります(^^*)

    で。
    先程『宝塚ホテル』のHPに行って来たのですが、
    トップページを開いた瞬間に、ぞわ〜っとしてしまいました(汗)
    た、、確かに何かがいそう…(涙)
    先日お食事に行ったのは、宝塚駅のワシントン・ホテル。
    雨だったので、ご近所を散策することもなく帰って来たのですが、雨が降っていて良かったです(>_<)
    でないと「あ、な〜んかレトロなホテルがあるよ?」「お茶してこうか?」ってなってたかも(滝汗)
    でもね、この赤い屋根。食事していた所からちょこっとだけ見えていたと思います(だって、何だか記憶にあるもの…涙)

    ううう。
    阪急電車から、なんだか怪談チックなお話まで堪能できました〜〜。

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  2. ちぃさん(^_^)

    映画おもしろかったですよ♪オススメです。
    なのであまりネタバレしないようにしときました。

    宝塚ホテルHPよりこちらの方がよりわかって頂けるかも
    しれません。(T_T)窓のなかに何か潜んでいそうな雰囲気が…。
    http://hardcandy.exblog.jp/13038701/

    でも!とても趣のあるホテルであることに変わりは無く、私も中で食事やお茶をしましたが、そこの雰囲気はとても良かったですよ(^_^)
    それに新館に泊まればきっと大丈夫!(と願いたい)
    宝塚ホテルHPには新館のお部屋写真しか載っていないように見えました。今はもしかすると旧館に宿泊客入れてないのかな?なんて。(^^;)どうなんでしょうね。

    や。真面目にあんな怖い思いしたの初めてだったので、宝塚ホテルさんをフォローしたいのですが、なかなか良い言葉が出てきません。。。(T_T)

    でも阪急電車はまた乗りたいし、宝塚アンティークフェアもまた行きたいと思ってます。ただし、その時は自分で別のホテルを予約しますけどね。(あぁ、ダメだ何を言ってもフォローにならない…)(>_<)

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  3. 「いる」ってわかるんですねぇ。
    そういうオカルト系の話は大好き。でもリアルに感じたら怖い・・

    阪急電車には乗りませんでしたが、GWに旦那の実家のある大阪へ行ってきましたよ。
    淀川のほとりでまったりハトにえさやりしてきました☆
    顔をカキカキする仕草見たら、うちの子のこと思い出してしまいました。

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  4. ピチュウさん

    わかりますねぇ。(^^;)
    だいたいどこにでも「いる」んですけどね。

    大概は『今夜一晩お世話になります』と挨拶しておけば大丈夫な感じなんですよ。
    賃貸物件の場合でも『今日からよろしくお願いします』と挨拶しておけば…ハイ。(下見に行ってダメだこりゃって部屋もありましたけど)

    以前友人の家に遊びに行ったらそこが…ハイ。やばくて(^^;)
    引っ越した方が良いよって強く勧めました。そしたら「実はこの部屋に引っ越して来てから気付いたんだけど…」とお札が貼ってあることを言ってました。
    うん。見なくてもわかるよ。って答えときました。

    そういうのもあって旅行が苦手なのかもしれませんねぇ。(-_-)


    うちの近所の公園にも人慣れした鳩がいて、何か食べてると寄ってきます。手から食べるかな?と思って肉まんの皮部分を少しちぎってあげたら、指先までクチバシ近づけて食べてました。(^_^)

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  5.  阪急電車、懐かしいです。私の亡くなった夫が関西出身で、電車が好きだったので、彼を想い出します。茶色のレトロな感じがすきです。  
     アンティークフェア、高そうだけど面白そうですね。行ってみたくなります。 
     あの世の方は「いる」と思うのですが、人間の想いっていうのも怖いような気がします。きっと、その旧館ホテルはいろんなドラマがあったのでしょうね。でも、ドアを開けた瞬間は「ゾクッ」は、眠れませんよね。
     私も独りで宿泊しなければいけないことが多く、やはり「おじゃまします、今晩、泊めてもらいます。」「何もできないからごめんなさい」とぶつぶつしています。
     あと、自分の背後にいる守ってくれている方へお願いします。
     趣のある宿も素敵と思いましたが。(HPを拝見しましたが、なんとなく昔の病院を連想する場所もありますね。)
     「いる」のがわかるのもつらいような、いいような。    
     最近は旅行に出かけても文鳥ちゃんが心配でいけません。 地震のことも影響しているし、うちの子が1羽体調不良だったので。文鳥ちゃんを相手にしているのがどうも自分の幸せのようです。
     
     
     
     

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  6. ぴぴくるさん

    阪急電車、ぜひ映画もご覧ください。ご主人との想い出がきっと深まりますよ。あまりネタバレしたくないのですが、ご主人を亡くされた女性も登場します。

    アンティークフェアは東京でもいろいろな所でやってますよ。それぞれ雰囲気が違って面白いです。それにたくさんのお店が集まってるので、それぞれお店のカラーが出てて、気に入ったお店だけじっくり見させて貰って、お話聞いて盛り上がって、購入しなくとも顔を覚えて貰うと、また会ったときに安くしてもらえたり。(^_^)楽しいです。

    私もここ数年はずっと小鳥ちゃんのことが心配で一泊でも家を空けることが出来ませんでした。今でも家族の誰かが夜と朝はいるようにしています。

    旅先で不安でいるよりは、自宅で愛鳥を眺めてる方が幸せですものね。わかります、その気持ち。

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